日産キャラバンがついに仕様向上を発表
日産 キャラバン
日産自動車は2025年7月17日、人気商用車「キャラバン」の仕様向上を発表、2025年8月25日より全国で販売を開始するとのことです。フルモデルチェンジではないものの、今回の改良では、長距離走行でも安心・安全・快適を提供する機能を大幅に追加しています。
「インテリジェント クルーズコントロール」を搭載
今回の仕様向上で最も注目すべきは、クラス初となる「インテリジェント クルーズコントロール」をガソリンモデルに採用したことです。この機能は、空荷からフル積載までさまざまな車両状況において、ドライバーはもとより乗員の快適性と積載物への影響を抑える安定した加減速制御を実現します。特に高速道路での長距離移動時などにドライバーの疲労を大幅に軽減できる画期的な装備となっています。
商用車での分類では、積載状況で大きく変わるキャラバンの操作性において、この適応性の高い制御システムは実用性を飛躍的に向上させます。従来は運転者の技量に依存していた安定性も、システムがサポートすることで誰でも安心して運転できるようになりそうです。
運転サポート機能の充実
先進技術の搭載は他にも多岐にわたります。
・先行車発進のお知らせ機能:信号待ちなどで前方車両が発進した際の見落としを防止
・コンフォートフラッシャー機能:ウインカーレバーを軽く操作するだけで3回自動点滅する装備(車線変更時などでサポート)
・タイヤ空気圧警報システムも新たに採用:ドライバーの安心感をサポート
いずれも運転時の負担軽減および、安全運転をサポートする充実機能です。
快適性の面では、運転席・助手席のシートをさらに改良し、より振動吸収性に優れた低反発のクッション材を採用することで、長時間の運転でも疲労感を軽減します。
ナビゲーション画面やアラウンドビューモニターの視認性を向上させる大型画面の9インチナビが装着可能になります。
カスタマイズ前提の新グレード「プレミアム GX アウトドア ブラック エディション」
キャンピングカーなど、カスタマイズを楽しむユーザーのために「プレミアム GX アウトドア ブラック エディション」を新たに設定されました。このグレードはプレミアム GXをベースに、フロントグリル、バンパー、ドアミラー、フィニッシャーなどの各パーツをブラック化し、引き締まった印象を与えるデザインとしています。アウトドアやレジャー用途での使用を想定した外観は、従来の商用車らしさを残しながらも、よりスタイリッシュな印象を与えます。
新カスタムカー「オーテック ライン」の登場
従来のオーテックシリーズとは異なる新しいカスタムカーとして「オーテック ライン」を発売します。スタイリッシュなエクステリアと実用性の高いインテリアを備え、仕事でもプライベートでも活躍するモデルとして位置づけられています。
エクステリアには15インチアルミホイールを標準装備し、存在感を高めるルーフスポイラー(オプション)なども採用しました。インテリアにはアクティブな用途にも便利な専用の防水シートを採用し、雨の日の作業やレジャーの際にも汚れを気にせず使用でき、手入れもしやすい実用的な仕様としています。
ラインアップは「オーテック ライン」(344万~451万円)と、より充実した装備の「オーテック ライン プラス」(361万~468万円)を設定しました。さらに、ブラックカラーのエクステリアパーツが施される「ブラックパッケージ」も選択可能です。
車両価格の設定
新型キャラバンの価格は、下記の設定となります。
・バンが270万~458万
・ワゴンが308万~440万
・マイクロバスが372万~403万
また、バックドアがより高い位置まで開く「高開度バックドア」仕様も追加設定され、積み重ねたダンボール箱などの積み降ろしや段差のある場所での作業がよりスムーズに行えるようになりました。
まとめ
「インテリジェント クルーズコントロール」を搭載しており、運転者の安心感はUPにつながったと考えます。ぜひディーゼル車にも搭載してほしいところです。
また「タイヤ空気圧警報システム」はタイヤ・ホイールのカスタム制限や調整があるのかも気になる部分なので、続報に期待します。
商用車でありながら乗用車並みの先進技術を搭載したキャラバンは、現場仕事で求められる実用性と、プライベートでも満足できる快適性をうまく両立させた印象です。「オーテック ライン」を皮切りに今後他車種へも展開予定のカスタマイズシリーズは、日産の商用車戦略における新たな方向性を示すものとして注目されています。