英国の老舗ブランド「Barbour バブアー」

アイテム

「Barbour バブアー」について調べてみました

Barbour(バブアー)とは

Barbour(バブアー)は、1894年にイギリスで創業された老舗アウトドアブランドです。130年の歴史を持つこのブランドは、創業家出身の経営者たちによって長きにわたり受け継がれてきました。

代表的なアイテムといえば、何といってオイルドコートです。特にマーガレット・バブアーがデザインした「Beaufort(ビューフォート)」ジャケットは1983年に誕生し、今なおブランドの顔として愛され続けています。また、軽量で防風性の高いショート丈のライディングジャケット「Bedale(ビデイル)」も1980年に登場し、多くのファンに親しまれています。

130年の歴史と伝統

Barbourの歴史は、1894年にサウスシールズのマーケットプレイスで始まる単なる小さな店舗からのスタートでした。創業者ジョン・バブアーは、当初から高品質な防水衣料の製造に情熱を注いでおり、古くは”マリン”に通ずる点から、船乗りや漁師に愛用されていたようです。

有名ブランドの地位を決定づけたのは、英国王室との関係です。1974年エディンバラ公爵殿下から最初の王室御用達の証である、ロイヤルワラントを授与されました。その後もエリザベス女王陛下やウェールズ殿下からもロイヤルワラントを授与され、英国王室御用達ブランドとしての確固たる地位を築きました。

代表的なアイテムと特徴

最も象徴的なアイテムは、間違いなくオイルドコートで一部は今もなお、英国の工場において手作業で製造・修理されています。この伝統的な製法により、一着一着に職人の技術と愛情が込められています。

代表的なモデルとして、まずBeaufort(ビューフォート)が挙げられます。マーガレット・バブアーがデザインし誕生した1983年以来、多くの愛用者に支持され続けています。インナーのハウスチェック柄がカントリーな印象と背中部のゲームポケットなど遊び心のあるデザインと機能性を併せ持っています。

もう一つの人気モデルがBedale(ビデイル)です。軽量で防風性の高いショート丈のライディングジャケットとして1980年に登場し、よりカジュアルな着こなしにも対応できる汎用性の高さが魅力です。

しかし、オイルドコートには着用時に注意が必要な点もあります。ワックス加工されたコットン素材は、特に新しいうちは独特の匂いがあり、他の衣類や座席に移染する可能性があります。そのため、電車やバスなどの公共交通機関での着用時は、周囲への配慮が必要です。特に座席に座る際は、他の乗客への影響を考慮する必要があります。

現代のBarbour

現代では日本でも非常に高い人気を集めています。伝統的な「オイルドコート」だけでなく、ショート丈ブルゾンやコットン素材、レインシューズ、カットソー、バッグなど、幅広いアイテムを展開しており、カジュアルからビジネスまで多彩なシーンに対応できるコレクションが揃っています。

近年注目されている「トランスポート」などの新モデルや、パラフィンコットンなど現代的な素材を用いたアイテムは、気候や時代の変化に柔軟に対応したバリエーションで注目を集めています。また、セレクトショップとの別注や海外ブランドとのコラボレーションも積極的に行い、より幅広い層へアプローチしています。

特に日本では、ビジネスシーンを意識したモデルや、オン・オフ問わず使えるシンプル&スマートなアウターが高い評価を得ています。さらに、雨の日にも対応できるレインブーツや、軽いコットンジャケット、Tシャツやポロシャツなど、日常を彩るさまざまなラインナップが充実しています。

Barbourは今やアウトドアという枠を超え、快適さと上質さを両立した英国ライフスタイルブランドへと進化しています。

まとめ

Barbourは、130年以上の歴史を持つ英国の老舗ブランドとして、確固たる地位を築いてきました。創業以来、防水性と耐久性に優れたオイルドコートをはじめとする高品質なアウトドアウェアづくりを通じて、現代ではライフスタイル全般をカバーする総合ファッションブランドへと進化し、日本でも多くの愛用者から支持を集めています。

ただ、オイルドコートについては、その特性を理解し、適切な着用マナーを心がけることが重要です。メンテナンスしながら長年使用すると、”味”のある特別なコートに仕上がることは間違いないので、ぜひ、1着保有してみるのはいかがでしょうか。

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