本格オフローダー フォード ブロンコ(Ford Bronco)

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フォード ブロンコを調べてみました。

復活を遂げた名車

2021年、フォードが25年ぶりにブロンコを復活させました。1966年に初代が登場して以来、アメリカンSUVの象徴として多くの人に愛され続けてきたブロンコですが、1996年に生産が終了していました。近年のアウトドアブームと本格オフローダーへの需要の高まりを受け、フォードはこの名車の再販売を決断したようです。

現行ブロンコは、初代が持っていた無骨でタフな魅力を受け継ぎながら、最新技術と現代的な快適性を融合させています。単なる乗用車だけではなく、本格的なオフロード性能を求める現代のユーザーに応える、新世代のオフローダーとして開発されました。

無骨と洗練さを併せ持ったデザイン

最大の魅力は、他にはないアイコニックなデザインです。角張ったボディラインと力強いフロントグリルは、一目でブロンコだと分かる圧倒的な存在感を放っています。丸形のLEDヘッドライトは初代へのオマージュでありつつ、最新のLED技術により優れた視認性も確保されています。

フロントバンパーにはオフロードらしい金属バーツが装備され、正面の「BRONCO」の文字も合わさって印象的です。遊び心とアメリカらしい大胆さが感じられます。

本格オフロード性能を支える技術

ブロンコの真価は、その卓越したオフロード性能にあります。特筆すべきは「G.O.A.T. MODE」(Goes Over Any Type of Terrain)と呼ばれる7つの走行モードシステムです。ノーマル、エコ、スポーツ、スリッパリー、サンド、マッド、ロッククロールの各モードが、あらゆる路面状況に対応します。

タイヤを覆うフェンダー部分は大きく張り出していて、最低地上高は295mmを確保し、アプローチアングル43.2度、デパーチャーアングル37.0度という数値は、岩場や急勾配でも安心して走破できることを示しています。これにより、岩場やぬかるみといった日本のアウトドアシーンでも安心して走れる本格的なオフロード性能を備えています。

日常使いでも快適性

アメリカ生まれの本格オフローダー ブロンコは、全長約4810mm、全幅約1928mmというサイズで大柄です。ただ、日本でも大型車両が発売されてきていることを考慮すると許容範囲内です。

高い視点からの良好な視界と、意外にも扱いやすいステアリング特性により、都市部での取り回しも思っているより楽になっています。また、2.3リッター直4ターボエンジンは、パワフルでありながら燃費性能にも配慮されており、日常使いでの経済性も確保されています。

ライバルとの差別化ポイント

本格オフローダー市場では、ジープ ラングラーが長年王座に君臨していましたが、ブロンコの登場により状況は少し変わってきています。ラングラーが伝統的なデザインを守りつつ洗練さを追求する一方で、ブロンコは純粋なアメリカンらしい無骨さとタフさを貫いています。

ブロンコはフォードの「F-150」の技術や信頼性の高いパワートレインを活かした走破性能が、他では得られない価値となります。加えてカスタマイズの自由度の高さが個性を重視するユーザーにとって大きな魅力となっています。
ラングラーは長年の歴史とジープブランドの象徴的存在としての地位があり、幅広い層から根強い人気を集めています。
どちらも日本では並行輸入が中心ですが、アメリカンSUVならではの存在感や個性を求めるユーザーにとって、ブロンコは新たな選択肢として注目されています。

日本での購入方法

フォードは2016年に日本市場から撤退したため、現在は正規ディーラーが存在していません。日本でブロンコを購入する場合は、並行輸入車として専門の輸入業者から購入することになります。

並行輸入車の場合、納期や価格は業者によって異なり、アフターサービスについても購入店舗での対応となります。購入を検討される際は、アフターサービス体制についても事前に確認されることをお勧めします。

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