キャラバンを乗用車として使いたい。

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日産 キャラバンは乗用車としても便利なの?

はじめに

日産キャラバンといえば、多くの人が思い浮かべるのは工事現場や配送業務で活躍する商用車のイメージでしょう。しかし近年、その広大な室内空間と実用性に注目が集まり、乗用車使いが多くなっているように感じます。では、実際にキャラバンのバンタイプは乗用車として使えるのか考えてみたいと思います。

キャラバンの基本スペックと特徴

現行のキャラバン(E26型)バンタイプは、全長4,695mm、全幅1,695mm、全高1,990mmという堂々たるボディサイズを誇ります。エンジンは2.5リッター直列4気筒ディーゼルターボまたは2.0リッターガソリンエンジンから選択でき、駆動方式は2WDまたは4WDから選択可能です。

内装は機能性を重視したシンプルな造りで、樹脂パーツが多用されています。シートは耐久性を考慮したファブリック素材が基本となっており、高級感よりも実用性が優先された設計です。グレード展開はDX、GX、プレミアムGXなどがあり、上位グレードのプレミアムGXでは、運転席・助手席にパワーウィンドウ、集中ドアロック、プライバシーガラス、フロントオートエアコン、リアクーラーなどの快適装備が標準装備されています。さらにオプションでセカンドシートに個別リクライニング機能付きシートを選択することも可能で、乗用車並みの快適性を追求できます。

乗用車として使う場合のメリット

キャラバンバンタイプを乗用車として使用する最大のメリットは、その圧倒的な室内空間です。標準ボディでも室内長2,940mm、室内幅1,545mm、室内高1,365mmという広大な空間を確保しており、基本の5人乗り仕様でも後部の荷室スペースが非常に広く取られています。セカンドシートを畳めば、大型の荷物も楽々積載可能です。

大家族での旅行やアウトドア活動では、この空間の広さは絶大な威力を発揮します。キャンプ用品一式を積んでも人が快適に過ごせる余裕があり、車中泊も十分可能です。また、商用車ベースのため頑丈な作りで、重い荷物を積んでも車体がしっかりしているのも安心材料です。

維持費の面では、商用車登録により自動車税が比較的安く抑えられる点もメリットといえるでしょう。

乗用車として使う場合のデメリット

一方で、乗用車として使用する際のデメリットも無視できません。最も大きな課題は乗り心地です。商用車ベースのサスペンション設定のため、空荷時は路面の凹凸を拾いやすく、乗用車に慣れた人には硬く感じられるでしょう。また、エンジン音や振動も乗用車と比べると大きめです。

燃費性能も気になる点です。車重が重く空気抵抗も大きいため、実燃費は10km/L前後に留まることが多く、最新のミニバンと比較すると見劣りします。

さらに、全高が2mに迫るため、立体駐車場の利用に制約があります。都市部では駐車場選びに苦労することも予想されます。

実際の使用シーン別検証

ファミリー用途では、5人までの家族であれば十分対応でき、荷物をたくさん積む必要がある場面では重宝するでしょう。部活の送迎や大量の荷物を伴うレジャーでは、その真価を発揮します。しかし、日常の買い物や通勤には明らかにオーバースペックで、取り回しの悪さがストレスになる可能性があります。

アウトドア愛好家にとっては理想的な選択肢といえます。サーフボード、自転車、キャンプ用品など、どんな荷物でも余裕で積載でき、悪路走破性も商用車ならではの安心感があります。

他の選択肢との比較

同じ5人乗りでも、アルファードやエルグランドなどの高級ミニバンと比べると、快適性や静粛性では大きく劣ります。しかし、価格は半分以下で済み、荷室の広さでは圧倒的に勝る部分があります。

取り回しの面では、セレナやヴォクシーと比較すると、全長はほぼ同等ですが、全幅がやや狭く設計されています。しかし全高が2m近くあるため、立体駐車場の制約は一般的なミニバンより大きくなります。

ライバル車のハイエースと比較した場合、キャラバンは盗難率が比較的低いという安心材料があります。これは中古車市場での人気度の違いによるものですが、防犯面では大きなメリットといえるでしょう。また、キャラバンはハイエースに比べてセカンドシートのオプション選択が豊富で、個別リクライニング機能付きシートを選択できるなど、乗用車としての快適性向上により力を入れています。

まとめ

結論として、日産キャラバン バンタイプは特定の条件下になるかもしれませんが、乗用車として十分「アリ」な選択肢です。5人以下の家族での移動で荷物をたくさん積む必要がある場合、アウトドア活動、趣味の道具運搬など、広大な荷室空間を活かせる用途であれば、その価値は絶大です。

ただし、快適性や短距離での燃費性能を重視する方には向かないともいえます。購入を検討する際は、自分の使用目的を明確にし、デメリットを受け入れられるかを慎重に判断することが重要です。

ハイエースの購入を検討しているが盗難率の高いことに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。そういった方もキャラバン購入を前向きに検討しても良い内容だと思います。

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